岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

やりたいことがたくさんある
だから、いまできることを見つけて
まっすぐ突き進みたい
これまで出会った多くの人が
私を導き、支えてくれる


ハンドメイド教室「coconakito」主催
矢田英恵(やだ はなえ)さん(本巣郡北方町)

【2016年4月25日更新】

スポーツジムのインストラクターとして働きながら、全日本トライアスロンや佐渡国際トライアスロン大会などで入賞。アイアンマンHAWAII世界選手権大会にも出場した矢田英恵さん。その傍ら、子育て支援サークルのリーダーを務めた経験を持ち、現在もハンドメイド教室を主催するなど、精力的に活動しています。

自分の時間がなくても
前のめりに駆け抜ける

 子どもの頃から体を動かすことが好きで、学生時代は陸上部に入っていました。兄の影響もあって大学からはトライアスロンに挑戦。スポーツジムのインストラクターとして就職した後も、世界選手権への出場を目標にずっとトライアスロンを続けてきました。限界まで走って、ただ前に進むことだけに集中して無になれる瞬間が好きなんです。仕事にトレーニングにと毎日運動を欠かさなかったのですが、子どもが生まれると生活が一変。自分のための時間がなくて、おもいっきり走ることができなくなりました。ただ、何かをしていないと落ち着かない。子どもが1歳になった頃に、子育て支援サークル「Ritzbaby」に入りました。自分の特技を活かして、子育て中のママに向けた教室やイベントを開いているサークルです。カメラマンによる子どもの撮影会や創作ずしの教室などがあるなかで、私もプチエアロビクスやストレッチの教室を開催しました。現在はサークルから離れていますが、この時の縁で北方町の町内講座で講師をさせてもらったり、ムーミンレディスマラソンで準備体操を指導したりと、活動の幅が広がりました

ママ友の希望で教室を開催
思い出に残る雑貨を手作り
 

 ハンドメイド教室をはじめたのは、子どもが通う幼稚園がチャリティーバザーを開催したときです。なんでもいいから手作りのものを出品して欲しいといわれて、私はフェルトを使ったコサージュをつくりました。昔から母がよく手作りの服や小物をつくってくれていて、うれしかったことを思い出したんです。小物づくりは時間を選ばずできるので、子育てと一緒にすることができました。つくったものをSNSで発信していると、「欲しい」といってくれるママ友がたくさんいて......。「なら、一緒につくろう!」と開いたのがハンドメイド教室「coconakito」です。フェルトやレース、ビーズを使って、フェルト雑貨を一緒につくっています。教室でつくったガーラントを、子どもの誕生日のたびにずっと使い続けてくれている人もいるんですよ。誕生日のたびに写真を送ってきてくれます。子どもと参加する人もいますが、一緒にオリジナルのものをつくるので形として思い出に残るのが喜ばれていますね。

子どものせいにしたくない
状況に合わせてできる趣味を

 子育て中のママは、自分の時間をとれないことが大きなストレスになると思います。私の場合は両親の家が近いので、自分の時間をつくりたいときは預かってくれました。ただ、時間がないのを子どものせいにしたくはありませんでした。そのため、子育てをしていてもできる趣味を探したんです。子育てにつきっきりの頃は雑貨づくりでした。状況が変わってくると、また別の何かに挑戦していきたいと思っています。いまはボルダリングにはまっていて、子どもと一緒になって壁を登っています。走ることも続けていて、「いびがわマラソン」にも出場。いずれフルマラソン以上の距離を走るウルトラマラソンにも参加したいと思っています。やりたいことはまだまだたくさんあります。どれだけ経験を重ねても満足しそうにないですね。

人とのつながりが生む
新たな学びの機会

 インストラクターや子育て支援サークル、ハンドメイド教室と、さまざまな経験をしてきました。その縁で出会った人たちは、私にとって大切な宝物です。多くの人とつながることで、自分の世界が広がったと実感できています。人が人を呼んで、新たなつながりができる。新たに出会った人が、さまざまなことを教えてくれる。人との縁がきっかけではじめたことも少なくありません。SNSなどでのやりとりで、モチベーションが高まることもあります。だから、できる限り多くの人と縁を結ぶために、人からの誘いはなるべく断らないようにしているんです。
 私のモットーは「NO PAIN NO GAIN」。苦労なくして得るものはないという意味です。時間には限りがあり、苦労もあります。でも、やり遂げたいという意思をもてば、きっと叶う。これからも子どもが第一なのは当然ですが、自分の気持ちに正直になって挑戦を続けていきたいですね。