イベントや式典、講演会などで司会を務める堀田みさ子さん。「OfficeM」を設立し、大会や、シンポジウム、披露宴などでも活躍しています。ほかにも、タレントのブッキングや映像制作なども積極的に手がけ、さらに活動の場を広げています。
司会業を志すきっかけは
自分の言葉で場の雰囲気をつくる楽しさ
はじめて司会をすることになったきっかけは、市役所で勤務する親戚からの頼みでした。私が中学校1年生から、各務原市内の子ども会を中心にレクリエーションやゲームなどの指導をする「ジュニアリーダーズクラブ」に所属していたことを知っていたため、「台本はこちらで作るし、原稿を読むだけで良いから」と頼まれて市の施設が竣工される際の司会をさせていただいたんです。すると、その場にいた方からカラオケ大会の司会を依頼され引き受けたところ、立て続けに友人から披露宴などの司会もお願いされるように。次第に、岐阜市内や名古屋などで少しずつ司会というものを始めるようになりました。その後、ご縁があって岐阜放送テレビ(現ぎふチャン)で番組制作をしている方に出会い、番組リポーターの仕事をいただきました。
可児市にケーブルテレビが開局すると聞き、オーディションを受けて、契約アナウンサー・リポーターとして採用もしていただきました。さまざまな出会いの中で司会として多くの経験をさせていただきました。1995年には司会や企画制作を行う「OfficeM」を個人事業として設立。現在は、代表として事業の幅を広げられないか試行錯誤し、スタッフたちと各地へ赴いています。
司会者という仕事の魅力は、多くの人との出会いがあるほか、さまざまな分野の講演会やシンポジウムなどで司会を務めさせていただくと、たくさんの学びがあることです。また、その場の雰囲気づくりは難しい一方で、魅力のひとつでもあります。
多くの出会いと学びの機会を大切にし
人として成長していきたい
20代の頃に 各務原商工会議所の青年部で副会長を務める機会をいただきました。活動を続けるうちに、女性ということで注目される機会が多くなることもあり、自分にとっては自然なことが大きく取り上げられることもありました。
あらゆる人の価値観や考え方がある中で、世の中の流れに協調されることへ疑問や窮屈さを感じたこともあります。それでも、さらに活動の幅を広げようと試行錯誤しました。
地域のつながりを大切にし
今後は経験を活かせる活動を
少子高齢化や地域住民間の希薄さ、若い人の地域活動離れなどが懸念される中、最も身近である町内(自治会)の活動が活発であることが地域の力として重要であると感じています。
各務原市では、地域の中で安心して暮らしていけるよう「見守り・声かけ活動」をボランティアが行う近隣ケアグループ活動や、いざという時に隣近所で助け合うことが大切になる自主防災組織の活動が推し進められています。
今までの学びや経験を生かして、私のモットーである「笑顔と心を大切に」の気持ちを大事にしながら、より意味のある活動になるよう努力していきたいと思います。