岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

従業員は会社の財産
失うことは大きな損失です
女性の感性が活きる職場だからこそ
働きやすい環境をつくりたい


株式会社ディマンシェ 代表取締役
白木希佳(しらき きか)さん(岐阜市)

【2017年3月 3日更新】

昭和30年に創業した「株式会社 ディマンシェ」。東海最大級のインテリア専門店の代表取締役を務めるのが、白木希佳さんです。ディマンシェは、従業員の約7割が女性。社員を財産と考えるディマンシェでは、結婚や出産など女性が経験するライフステージに寄り添った職場づくりを実践しています。数々の取り組みが評価され、「平成27年度 ともに輝く☆キラリ大賞 岐阜市男女共同参画優良事業者」に選出。また、女性の活躍を推進する「ポジティブアクション」も宣言しています。

一人ひとりにあった
働きやすい職場づくりを構築

 女性目線での提案を大切にしている弊社は、従業員の多くが女性。設計やデザインが未経験でも、入社後にノウハウをしっかりと学べる教育体制を整えています。
 女性の感性を活かせる場だからこそ、女性が働きやすい職場をつくりたいと代表取締役就任以来、考えてきました。女性のライフスタイルが多様化する現代。出産や結婚などを機に大切に育ててきた人材を失うことは、会社にとって大きな損失です。当人が仕事を続けたいという思いがあるのであれば、その思いに応えたいと考えています。
 仕事と子育ての両立を実現するために、職場整備に取り組み始めたのは今から4年前です。全社員を対象としたアンケートを実施し、会社に対しての満足度や不満点、改善点などを調査。中でも多く集まったのが、「結婚してからも仕事を続けていけるかどうか」という将来を案じた声でした。

全社員で意識共有を
助け合いの心を持って

 意識調査を実施して、生まれたのが「ディマンシェスタイル」(仕事と家庭の両立支援ハンドブック)です。企業版の母子手帳のようなもので、妊娠から出産、育児休暇までの備えなどを明記。女性従業員が妊娠・出産・育児休暇などに直面したときに役立ててほしいと、労務士の方と相談しながら作成しました。このハンドブックは女性のみならず、男性社員にも配布。つわりや妊娠中の体の変化・負担などを解説し、男女問わず知識を高めています。ハンドブック発行時には全体会議を実施し、ワークライフバランスの大切さを社内であらためて共有。仕事と子育ての両立に対しての意識が向上し、育児休暇取得や時短勤務への理解が深まりました。
 また、一人ひとりが無理のないペースで働けるよう、気軽に悩みや相談ができる窓口を設置しています。育児休暇を取得中の社員に対しては、育休中の在宅講習や職場環境適応講習のほか、職場復帰の直前・直後に講習を行うなど、スムーズな復帰を支援しています。
 育児における急な休みや早退に柔軟に対応するため、業務内容の共有システムを社内で構築しているのも特徴。顧客とのアポイントの詳細や進行中の業務がひと目でわかるようになっており、担当者が休んでもチーム内で助け合える仕組みができています。

仕事は家庭に持ち込まない!
我が子への愛情を活力に

 仕事と子育ての両立において、家族のサポートは不可欠。下の子はまだ0歳なので、仕事中は、母に預かってもらっています。主人が休みの日は、上の子の保育園の送迎などを担当してくれています。
 心がけているのは、家庭に仕事を持ち込まないこと。子どもは敏感で、仕事のことを話し始めると、自分の話をしようと間に割って入ってくるんです。家に帰ったら、子どもの話に耳を傾け、向き合うように心がけています。
 子どもからもらえるパワーや活力はかけがえのないもの。子どもがいることに常に幸せを感じますが、川の字になって一緒に寝るときはひとしおです。

地域の笑顔が集うスタジオ
フィットネスで効率アップ!

 笑顔が集まる場所をつくりたいと、昨年8月に本社(岐阜市寺田)横にブラジリアン柔術スタジオ&フィットネスジム「CARPE DIEM HOPE」をオープンしました。全身運動によって、ダイエットや筋力アップの効果が期待できるブラジリアン柔術。近年では護身術として身につける女性も増えています。キッズクラスもあるほか、リフレッシュや有意義なプライベートライフのために利用してほしいと、福利厚生の一環として社員にも開放しています。スタジオには、最新機器を設置したフィットネスをはじめ、野菜や果物の栄養素をそのまま活かしたコールドプレスジュースが楽しめるジュースバー「HOPE JUICE」を併設しています。
 スタジオオープンを機に私もレッスンを受講し始め、とても楽しんでいます。しっかりと汗をかくので、心も体もスッキリ。柔術を始めたことでさらに仕事がはかどるようになりました。なによりも大人になってから、学ぶ機会を持てたのがうれしいですね。
 レッスンに通う子どもの親御さんからは、「礼儀や集中力がついた」「体育の成績が上がった」と好評。子どもに影響を受けた親御さんが入会するケースもあるんですよ。家でも柔術の話で盛りあがることもあるようで、家族のコミュニケーションのきっかけとなっていることを聞くとうれしく思います。
 世界的に人気の柔術ですが、岐阜市の知名度はまだまだ。柔術の魅力を広めるとともに、地域の人々が集まれるコミュニティースペースとして、スタジオを盛り上げていきたいですね。