岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

変化を恐れず、ポジティブに
常にベストの仕事がしたい
そのために成長を続けて
なんでもできる銀行のプロを目指す


岐阜信用金庫 近島支店 支店長代理
窪田佳奈(くぼた かな)さん(岐阜市)

【2018年7月12日更新】

岐阜県内に61店舗、愛知県内27店舗と、合わせて88店舗を構える岐阜信用金庫。地域の信用金庫として、多くの人から親しまれています。現在、近島支店で支店長代理を務めるのが窪田佳奈さん。豊富な知識で、どんな相談にもこたえられる金融のプロを目指して努力を続けています。

面接時に採用担当者から感じた
温かな雰囲気が就職の決め手

 岐阜信用金庫に入庫したのは、さまざまな理由があります。岐阜大学地域科学部で学んでいたなかで、「地域の役に立ちたい」という思いが芽生えたこと。人と関わる仕事に就きたいという思いがあったことも理由の一つです。しかし、何よりも採用面接の際に温かな雰囲気に触れたのが大きな理由です。
 サラリーマンの父と、保育士の母の間に生まれた私は、女性も働くのが当たり前という認識で育ちました。そのため、結婚・出産しても働ける職場を志望。その点、岐阜信用金庫は集金の担当者が自宅に来ていたのでよく知っていましたし、面接時に人事担当者が私を覚えていてくれるなど、居心地の良さを感じたんです。
 最初は本店営業部に配属され、融資係を担当。現在所属する近島支店は4店舗目の営業店。支店長代理として事務の管理指導を行っています。

お願いしてよかったという声が
仕事のやりがいにつながる

 金融業務は広義ではお金にまつわる仕事ですが、細かい部分で内容が変わってきます。私のイメージですが、融資は長距離走、預金などは短距離走。融資の時はしっかりと時間を掛けて、お客様との信頼関係を築き上げていく必要があります。逆に預金はわずかな時間で的確に判断していかなければなりません。
 長く担当してきた融資業務でも、窓口で話をする個人ローンもあれば、法人を相手に難しい判断をしなくてはならない時もあるなど様々です。しかし、どの業務もお客様が第一であるのは変わりません。お客様の身になって対応し、お客様の幸せのお手伝いをするのが大切。また、私のモットーは「どんな業務であっても、与えられた職責を全うする」ことです。一つひとつ貪欲に学び、経験を積みながら、全力でお客様と向き合っています。
 現在は近島支店の支店長代理として業務に従事しています。業務は事務の管理をすることはもちろん、内部職員の指導育成など管理者としての役割も少なくありません。職員がそれぞれ個性を活かして、気持ちよく仕事に向かえる環境を整えるように心掛けています。ちょっとしたことでも耳を傾け、気軽に話せる雰囲気をつくり、モチベーションの上がった職場で地域に貢献していきたいです。
 お客様第一で仕事に向き合ってきたおかげで、お客様からうれしい声をいただくこともあります。相続の相談に来た方が「窪田さんの対応が良かったから」と預金もしてくれたのは本当にうれしかったです。「自分を信じてくれた。仕事を続けてきてよかった」とやりがいを感じました。

周囲に支えられながら
仕事と子育てを両立

 プライベートでは28歳で結婚し、3人の子どもを授かりました。しっかり育児休暇を取得させていただき、時短復帰制度もあったのでスムーズに職場に復帰できました。人の良さに惹かれて就職した職場ですが、その時の印象は今も変わっていません。育児休暇や時短制度に理解があり、温かく見守り、サポートしてくれます。
 また、夫も育児に協力的です。炊事、洗濯両方してくれて、本当に助けられています。お互いの実家が近く、それぞれの両親にも助けられていますね。学童保育もしっかり利用して、多くの人に助けられながら、子育てと仕事を両立できています。
 子育てにおいて、私が大切にしているのは子どもと過ごす時間。家にいられる時は、できる限り子どもと一緒にいるようにしています。また、寝る前に絵本の読み聞かせをしているのですが、私にとってもリラックスできる時間です。
 最近は長女が慣れないながらも卵焼きをつくってくれたり、風呂掃除をしてくれたりと協力してくれます。子どもの成長を目の当たりにして、涙が出るほど感動しています。

自然のなかで、ほっと一息
オフが仕事に向き合う力を生む

 夫と私は、夫婦そろってアウトドア好き。そのため、年に何度も家族でキャンプに出かけています。岐阜県は自然豊かな地域ですので、近くのキャンプ場に出かける時もありますが、時間がある時は県外にも行きます。家族だけでなく、職場の同僚や友人と一緒に行くこともありますね。
 私はどちらかといえば、山が好きです。自然のなかで静かに過ごすのは、自分にとって何より癒される時間。焚き火にあたりながら、コーヒーを飲んでいると、日々の忙しさを忘れてしまうんです。
 そうして英気を養い、仕事も精力的に頑張りたい。より広く、深く知識を身につけて、お客様の相談に対して多角的に応えられる金融のプロになりたいと思っています。さらに、事務副長という管理職を目指し、女性の視点から働きやすい職場を築いていきたいです。
 そのために、どんな場所でも、どんな場面でも常にベストを尽くしていきたい。今後、業務や職場が変わっても、変化を恐れずに、前向きに柔軟に対応できる自分でいたい。そして、自分を育ててくれた地域や職場に恩返ししていきたいと思っています。