自動車部品やガス機器のメーカーを顧客として試作品を手がける、株式会社恵美製作所。宮崎優子さんは、高度な技術と知識を必要とする3DCADを扱い、レーザー課に勤務しています。私生活では、長男（４歳）の子育て真っ最中。家庭と仕事を両立させて、生き生きとした表情を見せます。
高校卒業後に15年勤務
やりがいある仕事に従事
市内高校を卒業後、株式会社恵美製作所に入社しました。弊社は大手自動車部品メーカーやガス機器メーカーをお客様とし、試作品のみを作っています。品質やコスト、納期はもちろん、お客様の目線で考えたものづくりを徹底。職場は女性が多く、CADやCAM、ワイヤ放電加工機、レーザー加工機などを扱い、製品作りへ積極的に参加しています。
入社時はCADでの図面作りや設計などをするレーザー課に所属。図面作りには高度な技術を必要とし、納期厳守であるため、責任感や忍耐力を養えました。時に短納期で厳しいと感じる案件もありましたが、そこは「とにかくやるしかない」と自分を奮い立たせました。そのような場面を何度も経験し、我慢強さを手に入れました。
立ちはだかった壁を一度乗り越えれば、他の案件に対してゆとりを持てるようになります。心の余裕を持つことは、正確な作業をする上で大切だと思います。
縁あって仲間のもとに復帰
即戦力として日々活躍
5年前、一身上の都合により15年勤めた株式会社恵美製作所を退職しました。退職後は出産を経験するなど、自身の環境が大きく変化。昨年、再び仕事をはじめようと中津川市のワーカーサポートセンターを訪れました。
するとセンターの計らいで、3DCADを扱える人材を募集していた株式会社恵美製作所から声がかかり、復帰することになりました。昨年6月、再びレーザー課に配属。現在は、パートタイムで9時から14時30分までの勤務に従事しています。職場の方々も温かく迎えてくださり、現在は3DCADを使った弊社の新事業に携わっています。
仕事は製品設計を中心に担当。お客様の使い勝手を考えながらご提案する場合が多いので、正解がありません。自分が思うようにまずは設計し、その後は課内でチェックをします。指摘があれば修正するなど、常に試行錯誤しています。また設計ミスは許されないので、大きな責任を感じます。
重要となるのはチームワーク
同僚と支え合いより良い仕事を
仕事においてチームワークは重要で、設計の確認作業は課内で慎重に行っています。例えば穴の大きさを間違えて設計し、ミスに気付けず生産してしまうと、製品を一から作り直さなければなりません。それは生産に関わる方々にとって大きなダメージであり、自分にとっても精神面で大きなショックを受けます。ミスを未然に防ぎ、不良品を外部に出さないという強い心がけのもと、皆で業務にあたっています。
普段の職場の雰囲気は温かく、和気あいあいとしています。退職前と復帰後でメンバーはあまり変わっていないので、周囲に溶け込みやすかったです。産休を取る女性も多く、なかには2人目を出産して、職場復帰した方もいます。基本的に長年勤務する人が多く、やりがいがあるので、働きやすく良い環境だと感じています。
子どもの笑顔が原動力
家庭と仕事の両立が大切
現在、4歳の息子を子育て中。毎朝8時までに身支度や朝食作りを終え、子どもを幼稚園へ送ってから出勤しています。退勤後は子どもを迎えに行き、18時までには夕食。その後は子どもと触れ合う大切な時間にしています。
子育てにおいて、友人の存在は大きかったです。現在は市の子育てサークルで出会った友人と交流したり、子育ての相談をしたりしています。最近は幼稚園で発表会があり、息子の成長を感じました。子どもと接していると、いつも驚きや発見があります。
現在、家庭と仕事のバランスが取れていて、どちらも大切な存在となっています。今後も家族で旅行など息抜きをしつつ、日々を生き生きと過ごしたいです。
