岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

仕事が大好きなので
ずっと健康で働いていきたい
厳しくつらい面もあるけれど
働く楽しさは経験しないとわからない


丸成林建設株式会社資財環境部長
加納まり子(かのう まりこ)さん(岐阜市)

【2019年6月24日更新】

高校卒業後、英文タイプの資格を取り、商社や商工会で働いてきました。23年前、土木・舗装工事を中心とする丸成林建設株式会社に入社。夫と孫との時間も大切にしながら、仕事に趣味に充実した日々を過ごしています。

常にチャレンジ精神を持って
学ぶことの楽しさを忘れずに

 2年ほど前までは、総務で経理や労務を担当していました。現在は資材環境部長兼総務部長代行として、工事現場やイベント会場などの養生に用いる軽量樹脂製敷板「プラボーくん」の仕入、販売を担当しています。また、社員の新規採用に関する業務、各種助成金申請書類・認定申請書類の作成、ISOに関わる仕事にあたりながら、経理をフォロー。現場監督の補佐的立場で、現場立会や公的機関への書類提出などもします。
 入社してから、建設業経理士1級を取得しました。同時に現場での仕事を経験し、土木施工管理技士1級も取得。さらに経理のスペシャリストになるべく、個人的に通信講座を受け、ファイナンシャルプランナー技能士2級の資格も取得しました。子どものころから勉強が苦ではないタイプなのが幸いしました。

現場にも女性が進出
さらに働きやすい環境を目指す

 平成28年、会社は厚生労働省から「無災害記録証」を授与されました。安全管理を徹底していること、女性が働きやすい環境整備に力を入れていること、業務に必要な資格取得費用の全面助成を行っていることなどが評価され、平成29年度には「岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業」にも認定されました。実際に、複数の資格を女性社員が取得しています。
 さらに平成30年度には「ぎふ建設人材育成リーディング企業ゴールドランク」にも認定されました。これらの認定に向けた申請に関わっていたので、取得できた時は本当にうれしかったです。
 また、厚生労働省のパンフレット「女性活躍推進の取り組み好事例集~中小企業の優秀な人材確保のために~」に掲載されたほど、わが社は女性が働きやすい職場です。仕事をスタッフ内でローテーションできるため、出産時のフォローアップ体制も万全。年に2回、女性活躍プロジェクト会議を開催し、女性社員がさらに快く働ける職場を目指しています。
 今年2月には、土木部に初めて女性が入社しました。男ばかりの現場に女性が入るのは、大変なこと。「私もバックアップするから、がんばろうね。困ったことがあれば、何でも言ってね」と伝えています。

趣味は、水墨画に書道
山登りにもはまっています

 仕事は自主性が尊重され、自分のペースで進められます。今年から16時に退社の制度を利用し、家でゆっくり過ごす時間も設けられるようになりました。夫と2人暮らしですが、帰ってからは一緒に歩いたり話をしたりしています。近くに住む娘夫婦が仕事で遅くなる時は孫の面倒もみています。
 趣味は水墨画と書道。特に白と黒のみで表現される水墨画の神秘的な雰囲気は魅力的ですね。
 健康でいられるよう、体力づくりにリズム体操を週に1回、21年間ずっと続けています。ここ3年ほどは、ウオーキングも日課です。今は軽い登山にもはまっていて、近場では金華山の6コースを、3年で15回ほど登りました。ほかには権現山、百々ヶ峰、夜叉ケ池など。特におすすめは伊吹山です。駐車場から1時間程度で登ることができ、人工ではなく自生の花がたくさん咲き乱れる山頂では、美しい景色を楽しめます。時には娘一家が同行してくれることもあり、よい運動になっています。
 会社の業務とは別に、一昨年には笠松町の魅力を再認識し、おもてなしの心や郷土を愛する心を試す笠松力検定にも挑戦し、上級合格。ほかに岐阜市まちなか博士検定の上級、岐阜市信長検定にもチャレンジした結果、こちらにも合格しました。この歳になっても、学ぶことの楽しさを感じています。

感謝の気持ちを忘れずに
更に挑戦し続けたい。

 子育て、介護をしながら、ずっと働いてきました。仕事は楽しいし、生きがいです。これからも健康で仕事をしていきたいと願っています。子育ては両親に頼ったり、託児所に預けたりしながら働いてきました。そんな自分の姿を見ているので、同じような人生を選ばないだろうと思っていた娘も、今は公共団体に勤務し忙しくしていますが、それでも生き生きと働いている様子をみると、反面教師にならなかったのだ、とうれしくもあります。
 歳をとって、余計に「みんなに助けられている」ことを感じます。「ありがとう」の言葉が自然に出てくるように、感謝の気持ちを常に忘れないでいたいです。
 仕事では、少しでも後輩たちの支えになれればと思います。研修会に積極的に参加し、資格取得にも意欲的に取り組んでいる彼女たちの姿は素晴らしく、更に前進できるようバックアップしていくと同時に、私自身今度は何に挑戦しようかなと模索しているところです。