岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

「人の喜び、我が喜びに」の言葉を胸に
常に感謝の心を持って行動したい
そうしてはじめて、誰かの役に立てる
人間になれると思うから


社会保険労務士法人まごころ代表社員
鈴木かおり(すずき かおり)さん(瑞浪市)

【2020年7月10日更新】

社会保険労務士として労務相談や各種アドバイスをしながら、健全な企業運営の一翼を担う鈴木かおりさん。現在は、名古屋商工会議所や岐阜商工会議所でもアドバイザーを務めています。ロータリークラブや法人会、税理士会などに招聘され、講師を務めることも。女性ならではの優しさ、親切丁寧をモットーに中小企業の労務全般をサポートするよう心がけています。

企業、働く人、社会
三方よしの世界を目指す
 

 私たち社会保険労務士は、経営者と従業員の調整役のようなもの。企業における採用から退職までの「労働・社会保険に関する諸問題」や「年金の相談」に応じるなど、業務の内容は広範囲にわたります。トラブルが起こらないように会社を運営するためのコンサルティング、揉め事になった時にどうしたら解決できるかのアドバイス、煩雑な保険の手続きや申告などの代行もしています。
 社会保険労務士法人まごころの経営理念は、「企業の継続・そこで働く人々の幸せ・明るい社会」の三方よしを基底として、お役立ちのために自己の成長を図り、相談者の心に寄り添いながら、社会保険労務士業を通して地域社会に貢献することです。そのためには、基本中の基本として、明るく朗らかな挨拶をすること、約束を守り信頼の輪を広げること、常に感謝の心を持って行動することが大切だと考えています。

臨機応変な対応で
望む結果に導く
 

 大学時代、就職氷河期で四大卒の女性は就職が厳しいといわれていました。そこで何か手に職をつけようと、父が社会保険労務士であったこともあり、同じ道での資格取得を目指しました。
 しかし資格を取っただけでは仕事はできません。親元では甘えて勉強もできないと、名古屋市内の事務所に入り、実務を通して経営者とのコミュニケーションなどを学びました。所長がたくさん褒めてくれる人で、それに応えようとして頑張った面もあります。また、事務所の先輩社労士から言われた「どうせやるなら楽しんでやろうよ」という、励ましの言葉が今も心に残っていますね。
 周囲の期待に応えようとした結果、お客さんの喜びが自分の喜びに繫がり、仕事の楽しさを知りました。問題解決のお手伝いができ、「ありがとう」と言っていただけた時は、とてもうれしく、やりがいを感じます。
 社会保険労務士は人間関係を築く、意外と泥臭い仕事でもあります。その場その場の状況を鑑み、感情を読み取って、臨機応変に対応していかないと望む結果にはなりません。雇用主と従業員、どちらも尊重して話を親身になって聞き、意見を擦り合わせて妥協点を探っていくようにしています。

趣味はウクレレ演奏
やさしい音色に癒されて

 現在は一人暮らしをしています。仕事を家に持って帰ることもありますが、溜めているよりも片付けてしまった方がすっきりします。おかげで家事が後回しになることもありますが、仕方がないと割り切って気にしないようにしています。昼食は、実家に帰って食べさせてもらっています。それだけでも、ありがたいですね。
 趣味はウクレレです。大学生の時にテレビで偶然ウクレレの演奏を聴いて、興味を持ったのがきっかけです。当時は、ビデオを見ながら練習していました。7年前「瑞浪市地域交流センターときわ」の市民講座でウクレレ教室をみつけて以来、月に2回レッスンに通っています。
 楽器の演奏が格段、得意という訳でもないので集中しないとできません。だからこそ、気分転換にもなります。生徒の年齢層もバラバラで、仕事で接するのとは違うタイプの人たちとのコミュニケーションも楽しいです。やさしい音色にも癒されますし、コードを3つ覚えれば曲が弾けるところも魅力ですね。

スタッフの満足度をあげて
成長していける組織を目指す

 スタッフにはこの仕事に出合ってよかった、ここにいてよかったと思ってもらいたいですね。個々が仕事を楽しんでもらえる、人生がプラスになるような場であってくれたらと考えています。運営方法など、常にスタッフに意見をききながら、ずれがあるようなら修正していくようにしています。
 「お客さんの前に、スタッフありき」というと変に聞こえるかもしれませんが、従業員満足があるからこそ、顧客満足も生まれると考えています。従業員満足は、仕事の質に大きく関わるものですから。
  座右の銘は「人の喜び、我が喜びに」。人間どうしてもエゴが出がちになるので、この言葉を常に意識するようにしています。これまで、その時できることを、一所懸命やってきたら結果がついてきたといった感じです。ですが、まだまだお役立ちが充分ではないと思っていますので、人の役に立てるよう、さらに多くの方に喜んでいただける組織を目指しています。