岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

女性が活躍できる
職場環境が整備されているため
ライフステージの
変化にかかわらず
働き続けたい


岐阜信用金庫岐南支店 支店長代理
薙野由起子(なぎの ゆきこ)さん(岐阜市)

【2020年7月10日更新】

女性の活躍が進む岐阜信用金庫で、2019年4月から岐南支店の支店長代理として働く薙野由起子さん。「お客さまのマネープランを充実させ、豊かな暮らしづくりのサポート」をしたいと、資格取得に向けて、日々勉強を続けています。将来の展望について伺うと、「将来子どもを授かっても、仕事を続けていきたい」と思いを明かします。

業務に役立つ資格取得に励み
得た知識をお客さまに還元したい

 両親が銀行に勤めていたことから、金融に興味を持ち、大学では経済学部で学びました。人の生活を支えられる仕事という観点で就職活動をスタート。人々の暮らしにはお金は欠かせないこと、さらに、人と話すことも好きなので、地域密着型の岐阜信用金庫への入庫を決めました。入庫後は本巣支店に配属。企業・個人向け融資の事務、受付を担当しました。
 もともと「ファイナンシャルアドバイザーになりたい」と、入庫後に「FP3級」を取得していましたが、資産運用に特化し、より効果的な提案をするための「ファイナンシャルプランニング技能士」の資格取得を決意。取得を志したのは、「自分が勉強すればしただけ、お客さまのマネープランを充実させ、豊かな暮らしに還元できる」と考えたからです。
 勉強と仕事の両立は大変でした。オンオフの切り替えが苦手なタイプなので、仕事を終えてから喫茶店で勉強したり、休みの日は図書館に行ったりと、集中できる環境を自らつくりました。平日は仕事を終えてから2、3時間、試験前の休日は1日中図書館で問題集に向き合いました。
 「ファイナンシャルプランニング技能士」の資格取得後は、岐南支店に配属。ファイナンシャルアドバイザーとして、相続税の対策や、退職後の資金活用などのマネープランのご提案をしています。お客さまは資金運用について、専門的に学ばれていないので、知らなければ損をしてしまうような制度などをお伝えできることにやりがいを感じています。

後進のために、キャリアアップを決意
女性活躍の道筋をつくれたら

 自身のキャリアにおいてターニングポイントとなったのが2019年、支店長代理という上位職を目指すための試験を受けたことです。2018年10月に入籍したばかりでしたので、仕事と家庭を両立できるか不安でしたが、上司が背中を押してくださいました。さらに決断を後押ししたのが、女性活躍がもっと進んでほしいという願い。自分が支店長代理を目指すことで、後輩の女性社員が管理職を志す道筋をつくれたらいいなと考えました。
 試験は、業務の内容から社会情勢に至るまで広範囲に及びます。幅広い知識を身につけなければならず、「ファイナンシャルプランニング技能士」の資格取得時よりも大変でしたが、筆記試験・面接試験を経て合格し、2019年4月から支店長代理として、日々業務にあたっています。就任してまだ間もなく、まだまだ未熟ですので、今は自分の仕事を一生懸命取り組んでいきたいです。目標は、お客さまや、ともに働く職員から頼りにしてもらえる存在になること。女性のお客さまから「同性だから相談しやすかった」「薙野さんの話を聞いて、資産運用に興味を持てた」などのお言葉をいただけると、やりがいを感じます。

チークワークの良さは
コミュニケーションから生まれる

 1511人の正職員のうち、女性は568人(平成31年3月現在)。岐阜信用金庫では、女性の活躍分野拡大や管理職増加も推進しています。職場復帰をサポートするため「育児休業座談会」も年2回行われ、育休後の復帰時には希望の配属先をヒアリングしてくれるなど、子育て中も働き続けられる環境が整っています。私は、この仕事にとてもやりがいを感じていますし、職場や家族から支援してもらえる環境にあるので、子どもを授かっても「仕事を辞める」という選択肢はありません。常に向上心は持っていたいと考えており、10月には資産査定の試験を受け、合格しました。
 試験がないときの休日は、家族で過ごす時間を大切にしています。最近では、祖母と近場で食事に行って過ごすことが多いです。あとは、小学3年生から大学時代まで続けていたバレーボールも最近復活しました。そのきっかけをつくってくださったのはお客さま。地域で活動するママさんバレーのチームに誘っていただき、一緒に楽しい時間を過ごしています。
 学生時代には、部活動を通して、仲間との絆を深める大切さを学びました。社会人になっても、職場の方とプライベートでも交流を深めるなどしてチーム意識を高め、円滑なコミュニケーションに役立てています。