会社の創業1年目にWEBディレクターとして入社、現在はライター兼WEBディレクターとしてWEB制作に携わる榊原由己さん。コミュニケーション力の高さを生かしてお客さまの思いを引き出し、WEBサイトを制作しています。入社時は自身のスキルに悩み、心が折れたこともありましたが、周囲のサポートを受けながらキャリアを積み上げてきました。
できることを地道に増やし
今では頼ってもらえる存在に
幼いころから読書が好きで、将来は文章を書く仕事に就きたいと考えていました。大学は文学部で日本語学を専攻。WEBとの出合いは、大学在学中に製菓会社でのインターンシップで、ネットショップの立ち上げと運営に携わったことです。会社や商品の良さをダイレクトに伝えられるWEBの面白さ、そして「自分だけではできないことも、それぞれがスキルを持ち寄れば達成できる」と、ディレクターの職にも興味を持ちました。
卒業後はリーピー第1号の新卒として入社し、社会人としてのあり方や、WEBについてを学び始めました。今でこそ職場環境が整備されているリーピーですが、創業から間もなかった当時は会社の規模も小さく、仕事の進め方は個人の力量に依存するものでした。もちろん研修などの制度もなく「習うより慣れよ」というスタイル。さらにディレクターとライター業務に加えて採用応募者の窓口なども担当し、行き詰まりを感じたこともありました。
さまざまな業務を担当した経験は貴重ですが、振り返ってみると大変な環境でしたね(笑)。最近入社したメンバーに話すと驚かれます。現在は、全員がタスク管理や作業の効率化についてノウハウを共有しあい、より働きやすい環境を目指しています。
入念なヒアリングで
お客さまの想いを引き出す
今は主にライター、そしてWEBディレクターとして制作に携わっています。WEBディレクターは、プロジェクトの企画とその後の進行管理を行います。お客さまにヒアリングをしながら、ターゲット層にアピールするにはどんなWEBサイトが適しているかを考え、形にしていきます。例えば新規顧客を獲得したいスポーツジムでも「運動不足を解消したい人向け」と「プロを目指したい人向け」では、デザインもキャッチコピーも変わります。そのために「どういう人にジムを利用してほしいか」「他のジムにない特徴はあるか」「今後の事業展開は?」など、細かくヒアリング。どの会社にもあてはまるような単語を並べるのではなく、お客さまにしか表現できないものを文章にする意識をしています。
ライティングでは、ほぼ全てのプロジェクトの原稿作成に関わります。専門知識が必要なときは難しさを感じますが、さまざまな業界について調べて、詳しくなれる点は面白いです。どういった視点から文章をつくるかは、WEBディレクターとすり合わせを行いながら進めています。
今後の目標は、お客さまへの提案からWEBの完成まで自分で進められるようになること。「榊原さんが言うなら間違いない」と信頼していただけるようなWEBディレクターになりたいですね。
オフは、ミュージカルに夢中
出会いにより価値観が広がった
創業から7年目に突入。メンバーも増え、現在は、全員が働きやすく良いものをつくり出せる仕組みづくりに力を入れています。理想は、誰が担当してもクオリティーに差が出ない制作物をつくること。家族の急病など、急遽、担当者が遅刻や在宅勤務となった場合も、お客さまにご迷惑をおかけしないよう体制を整えています。
入社を機に、故郷の愛知県東浦町から岐阜へ転居してきましたが、暮らしやすさを感じています。徒歩圏内に飲食店や病院がある便利さも備えながらも、自然にあふれている点がいいですね。会社の周辺には、私と同じように県外から転居してきたメンバーが住んでおり、集まってご飯を食べることもあります。
週末は、「表現活動によって、自分らしく・たくましく生きる個人を増やし、多様な価値観を認めあえる社会の実現」を目指すNPO法人のプロジェクト「A COMMON BEAT」のミュージカルプロジェクトに関わっていることが多いです。学生の頃から和太鼓や吹奏楽などの経験があり、みんなで何かをつくり上げる達成感が好きだったこと、そして自身の価値観を広げたいと思ったため活動に加わりました。舞台に出演するほか、全国各地の公演のサポートもしています。ミュージカルに携わるメンバーは年齢も職業もさまざま。交流を通じて、自分の価値観や考えに広がりを感じています。全国に友達ができて、毎週いろんなところに出かけられるのも楽しいですね。ミュージカルで得た価値観や経験は、ライティングやディレクションにも還元していきたいです。