損害保険ジャパン株式会社は、日本を代表する損害保険会社。近年の会社合併を経て、女性が活躍する環境づくりを推進しています。組織改編に伴う人事異動を受けた舟橋さんは、持ち前の明るさと創意工夫を駆使して成果を重ね、主任職へ。順調に業務領域を広げつつ、後輩育成にも大きな貢献を果たしています。
思いがけない人事を経て
仕事のやりがいを見出す
大学卒業後、会社統合前の日本興亜損害保険株式会社に入社しました。当初は事務職としての採用でしたが、内定から入社までの間に組織変更が実施され、「新入社員の全員が総合職になる」と連絡を受けて少し戸惑ったのを覚えています。
最初に配属となったのは、岐阜支店の営業第1課。当初は事務が中心でしたが、現在所属している東濃支社への異動をきっかけに、徐々に営業業務が主体に。3年ほど前から営業に専念するようになりました。
営業といっても、直接やりとりするのはエンドユーザーではなく、販売代理店相手がほとんど。代理店とは、保険契約獲得という同じ目標に向かって協力し合うパートナーの関係にあります。代理店が成果を上げると私もうれしいですし、その成果を真っ先に報告してくれたときには、この仕事をやっていて良かったとやりがいを覚えます。
良きパートナーとして
代理店との信頼関係を築く
私は特に自動車関連企業の代理店と長い付き合いがあるのですが、忙しい本業のなかでどう損保販売数字を伸ばしてもらうかを常に考えてきました。代理店の中にも保険担当者がいますが、私はその人だけでなく、その会社が土日に主催するイベントなどに積極的に顔を出し、他のスタッフの皆さんとも話をするようにしています。そうすると、担当者経由では見えない業界の事情や素顔まで見えてきて、信頼を深めるだけなく、良い提案をするためのヒントにもつながります。
代理店営業は間接営業、つまりパートナーを動かす仕事です。人をやる気にさせるのは簡単ではありませんが、私は信頼関係構築に重きを置いています。その甲斐あってか、多くの代理店から信頼を寄せていただいている実感があります。会社には後輩が増えてきているので、自分のやり方をモデルケースの一つとして後輩たちに伝えていきたいですね。
自分と似た境遇で悩む
女性社員をサポート
いま、会社には管理職を含めて女性社員が増えてきています。会社全体が女性活躍推進の方針を掲げ、制度の充実や、チャレンジ精神に応えるシステムづくりを進めています。同時に、従来の「女性イコール一般職」という考えからの脱却を図っているため、弊害も出てきています。
私は入社当初から「将来は営業職に」という流れがあったため、今の仕事にもすっかり慣れましたが、年次が上の女性社員の中には、いまだ大きな戸惑いの中にいる人も少なくありません。昨年、事務職から営業職へ異動になった後輩ができました。幸いにも後輩育成を担当させてもらっているので、自分と似た境遇の女性社員たちをサポートしていければと考えています。
代理店は男性が中心なので、客先に同行すると「女性ならではのきめ細かさがあって安心できる」とお褒めいただくこともあります。このような事例を共有することが、女性が活躍できる職場づくりのお手伝いになるのかなとも感じます。
いつでも明るく笑顔
後輩の目標たる存在へ
会社が女性の活躍を推進するようになってしばらく経ちました。産休・育休制度活用は当たり前になり、現在活用中の社員も多いのですが、活用を終えて復帰した人が私の周りにはまだ少なく、働き方のイメージがしにくい現状です。私は、入社試験のエントリーシートに「10年後も産休・育休制度を活用しながらがんばりたい」と書きました。あいにくまだその段階には達していないのですが、いずれは私自身がそのモデルケースとなり、後輩女性社員にとって理想の働き方の一例になれたらと思っています。
趣味は、年に1、2回の海外旅行。音楽も好きで、ライブやフェスによく行きます。平日休みが取りやすい会社なので、平日ライブでも問題なし。仕事も趣味も充実させて、いつでも明るく笑顔でいるように心がけています。仕事が忙しいときこそ明るいように。そうしていれば、職場の雰囲気もいっそう明るくなるのではないでしょうか。