岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

コーチングを活用し
誰もが自分らしく
活躍する手助けをする
成長したクライアントの
喜びがやりがいになる


コーチング・エトワール 代表
大平知恵子(おおひら ちえこ)さん(岐阜市)

【2021年8月24日更新】

互いの個性を尊重し合えば、誰もが自然体でもっと力を発揮できるはず。そんな思いで女性たちとコーチングセッションを続けるコーチング・エトワール代表の大平知恵子さん。凝り固まった思考のデトックスをして、心を整えるためのサポートをします。女性がその人らしく輝くために、新たな企画開発にも取り組み、活動を続けています。

スキルアップのための勉強中にコーチングを知る

 コーチング・エトワールでは、女性が自信を持って力を発揮するための研修や「もっと自己表現をしたい」「自然体で目標を達成したい」といった要望に応えるためのパーソナルコーチングをしています。
 コーチングとは相手の話をよく聴き、質問しながら相手の思考を整理して目標達成の手伝いをすることです。スキルやノウハウを教えるティーチングとは異なります。
 もともとコーチングに興味があったわけではなく、大学では経済学を学んでいました。在学中に留学も経験し、卒業後は岐阜県に入庁。将来子どもができても岐阜で働き続けたいという思いがあったので、産休育休を取得しやすい公務員を選びました。
 入庁後は出先機関で経験を積んだ後、予算決算など経理や救急災害医療事業など様々な部署を担当。難しい仕事に取り組む中で、「どうしたら先輩方と渡り合えるだろうか」と考えて、アピール力を高めるために、プレゼンなど営業の勉強を始めました。そこから自己啓発についても学ぶようになり、コーチングを知りました。学ぶ中で「コーチングはその人らしさを引き出す」という言葉がすごく心に刺さって、興味を持つようになりました。

無理のない自然な助け合いで「その人らしさ」を尊重する

 仕事が特にハードだったのは20代後半から30代前半の時期です。子どもを産み育てたいという思いが強かったので、結婚して1年たったころから不妊治療を始めました。仕事の締め切りや会議を優先すると予定調整に苦労して、心身ともにストレスを抱えるようになりました。上司や周囲の職員にはすごく恵まれていて、たくさん助けてもらったんですが、それでも仕事と家庭のバランスがうまく保てなくて。女性の幸せとは何かを深く悩むようになりました。
 退職を視野に入れた時「私には何ができるんだろう?」と考え、コーチングの勉強をスタート。退職を考え始めてから2年後に退職し、コーチングの資格取得を目指して本格的に学び始めました。
 人はそれぞれ個性を持っています。自分でやるには時間がかかる苦手な作業でも、それを得意で簡単にこなせる人がいて、もちろんその逆もあります。得意な分野であれば、無理をしなくても自然に苦手な人を助けてあげられます。「その人らしさ」を尊重し合えば、可能性が広がるし、誰もが楽しく充実した日々を生きられるはず。コーチングでそんな環境作りの力になりたいと考えて、2011年にコーチング・エトワールを立ち上げました。

表情や声に表れる喜びが仕事を続ける糧になる

 クライアントとは、対面やオンラインでセッションします。たくさん話してくれる人の場合は、ほとんど聞き役で時折質問をします。あまり話すのが得意でない人には、話しやすくなるようなきっかけを作ります。
 クライアントが自分の望む姿に近づいたと感じられるのがやりがいです。「悩んでいるときはとても苦しかったけど、今はこんな風に変化できている」といった言葉はもちろんですが、表情や動作、声の弾みから自分の成長に対する喜びが伝わると本当に嬉しいです。
 縁があって私と出会った女性が悩んでいるとき、本来のその人に戻る手助けをしたいという気持ちで続けています。
 そのためのスキルアップや、ウェブサイトの更新など、締め切りのない仕事が多いです。その中でモチベーションが下がりそうな時は、「自分はどうしてこの仕事をしているのか」、原点を思い出すようにしています。組織にいたころと違って、スケジュールや予算をすべて自分で管理しなくてはいけない。勤めていたときは守られていたんだと改めて感じています。

心と体の両面をケアする企画作りに挑戦!クライアントのサポートを続ける

 独立後、友人に誘われてベリーダンスインストラクターの資格も取得し、2012年からベリーダンスを教えています。今は体作りとして、ヨガやピラティスもしています。心と体はつながっていて、体を動かすと、悩んでいたのが嘘のように解決することがあります。体をほぐすと気持ちも柔らかくなるんです。
 ウォーキングのインストラクターコースを修了していることもあり、コーチングの後にウォーキングの基本姿勢を伝えるなど、これまでも心と体の両面をサポートする企画を考えて実施してきました。最近は新型コロナウイルスの影響で自宅にこもりがちな人も多いと思います。オンラインで体を動かした後にセッションするなど、新たな企画も考えています。
 コーチには定年がありません。100歳になっても現役で、クライアントの成長を促す一助になれると思います。だからこそ、継続が大事。頑張りすぎず、自然体で、コーチングをずっと続けていきたいです。