岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

座右の銘は「適度に適当」
仕事にしても家事にしても
すごく頑張りすぎないよう
見切りをつけるのも大事


社会福祉法人はしま 特別養護老人ホーム「寿光苑」 生活相談員兼ケアマネージャー
宗石悠美(むねいし ゆみ)さん(羽島市)

【2021年9月 2日更新】

ケアマネージャーなど介護福祉系の試験には、受験資格として一定以上の業務経験年数が求められます。勉強熱心な宗石悠美さんは、その最短年数で資格を取得してきました。現在は特別養護老人ホーム「寿光苑」の生活相談員として、利用者・家族・職員の架け橋となり、相互の調整役を担っています。

祖母を看取った経験から介護の仕事に就こうと決意

 福井の出身です。幼い頃から将来は人の役に立つ仕事に就きたいと強く思っており、中学生のときに母方の祖母を病院で看取った経験から、介護に関する仕事を目指すことにしました。
 福祉の資格が取れる高校に進学して、卒業後に故郷を出てみたいという思いがあり、生まれ育った福井を離れて愛知県の介護施設で働き始めました。
 その後、結婚。羽島市出身の夫の実家近くに家を建て、子どもが保育園に入るタイミングで転職しました。以前の職場とは距離が離れてしまい、通うのが難しくなったため、社会福祉法人はしまに転職しました。

利用者だけでなく、その家族や職員との間を取り持つのが役目

 やっぱり「ありがとう」と言われるのが、この仕事の魅力です。感謝され、人の役に立っているんだな、と実感できることが、やりがいにもなっています。
 生活相談員と施設のケアマネージャーを兼務していますので、仕事は多岐にわたっています。入所やショートステイ利用の契約、病院への付き添い、施設サービス計画書の作成などのほか、利用者様の相談を聞いたりします。
 施設の利用に関して、ご家族の相談にのることも大切な職務で、生活相談員として利用者・家族・職員3者の間を繋ぐ役割をしています。
 重度の認知症の方など、ご家族が本当に苦労されている実情もうかがえる一方で、入所に当たっては、実際に介護する職員の理解も必要になります。調整役としてはまだまだですが、より良い形になるよう努めていきたいです。
 それだけに、仕事では人に迷惑をかけないことを一番に心掛けてきました。自分のせいでミスに繋がったり、問題になったりしないように、常に気を付けています。ただ、失敗したり嫌なことがあったりすると、引きずってしまいがちで、夜眠れなくなることもあります。それでは体がもたないですし、子どもたちにも良くないですから、そのあたり私自身も調整しなくては、と思っています。

子育てに理解のある職場のため仕事と家庭の両立は難しくない

 休日は3人の子どもが優先です。子どもたちが行きたいところや、やりたいことを一緒にやるようにしています。朝、仕事に出かける際に、子どもが泣いて後ろ髪を引かれる思いをすることもありましたが、車の中で歌うなどして気持ちを切り替えます。昔から音楽は好きで、聞けばリラックスしますし、歌えばストレスの発散にもなります。
 現在3歳になる一番下の子どもが生まれたときは、産休・育休で約1年間、休みました。子育てをしている職員を応援してくれる職場であるため、仕事と家庭の両立を大変だと思ったことはありません。
 子どもが病気のときや、早退しなくていけないときには、「私がやっておくから早く帰りなさい」と言葉をかけてくれます。時短勤務にも理解があり、お休みも取りやすく、本当に皆さんが見守ってくれる、温かい職場です。同世代の職員も多いので、お昼休みのときなどは子どもの話題で楽しくおしゃべりをして、それが息抜きにもなっています。
 仕事の都合で遅くなりそうなときは、近所に住む義母さんに保育園のお迎えをお願いすることも。夫も育児を快くサポートしてくれるだけでなく私の支えとなってくれています。

利用者とどう向き合っていくか上司の言葉で考えさせられた

 寿光苑に就職して以来、「入所者様(利用者様)は人生の先輩です」と上司から何度も言われました。まずは、敬意を払うこと。そして人生の最後の時期をどう生きるか、その方にとって何が一番良いのか、を考えなくてはいけないと繰り返されました。
 今が良ければ、快適に過ごされているのならそれでいいのでは、という考え方をしていたのですが、改めなくてはいけないと思い、入所者様や高齢者の方との関わり方を見直すようになりました。私は何をしたら良いのか、すごく考えた上で動いています。
 現状は私に任せられた務めを果たすことに精一杯で、今後の目標など、具体的に何かしようとは考えていません。ただキャリアアップのためにも、本当に余裕が出てきたら、社会福祉士の勉強をしてみたいな、と思っています。