岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

第2子の出産を機に
窓口業務から
ファイナンシャル・アドバイザーへ。
育児中の孤立を防ぐ


東濃信用金庫 瑞浪支店 主任 FA(ファイナンシャルアドバイザー)
村岡 愛子(むらおかあいこ)さん(瑞浪市)

【2022年8月15日更新】

第2子出産からの復職を機に、これまでの窓口業務からFA(ファイナンシャル・アドバイザー)へと職務変更した村岡愛子さん。新しい業務に挑戦することで、よりやりがいを感じて働けると実感しているそう。東濃信用金庫の先輩女性社員が育休を経て、復職する多くの背中を見たことも、「自分も継続して働けるんだ」という安心につながったと語ります。

カンガルーポケットの会も支えに。
思い切ってチャレンジしたFAへの職務変更
 大学卒業後から東濃信用金庫で働いています。これまでは稲津支店で働いていましたが、2022年1月に瑞浪支店に異動しました。子どもは2人いますが、実は第2子出産時の復職前、「このまま復職して大丈夫かな」と不安を覚えました。第1子が生まれた時は、時短勤務制度があるもののフルタイム制度を選択して働いていましたが、仕事と家庭のバランスが難しいと実感しました。これまでずっと窓口業務で働いてきましたが、今後の方向性についてFA(ファイナンシャル・プランナー)として働く先輩社員に相談し
たところ、「FAはまったく違う業務だから、新鮮さがある。職務変更して働いて、時短勤務制度も利用したらいい」と応えてくれました。金融機関に勤めていた経験を生かして、お金について更に勉強しようと考え、第2子を出産後の復職の際にはFAへと職務変更しました。私はFP(ファイナンシャルプランナー)3級の資格を持っておりますが、経験をさらに生かすべくFP2級の資格取得が今の目標です。

復職する数多くの先輩が安心感に
 FAでは年金手続きのお手伝い、投資信託や国債といった資産運用について、お客様とお話しします。これまでの窓口業務は、お客様と話す機会はあっても短時間でしたが、今は半年に一度、お客様にお電話やお会いして、アフターフォローをさせていただき、継続した関係が築けるため、お客様のことがわかり、魅力的な仕事だと感じます。瑞浪支店をはじめ、近隣の支店でお客様と会うことが多いため、車での移動が多く、内勤とはまったく違います。
 第2子出産後の復職では、最初こそ時短制度を利用しましたが、同居している父母の協力もあって今はフルタイム勤務にしています。弊社は育休、産休から復職する先輩が多いため、その背中を見て「自分も戻ってこられるんだな」と感じられ、安心感がありました。実際、私の同期のほとんどが第2子、第3子出産後に復職しており、これが当たり前のことになればいいと考えています。

家事を見える化した「家事育児100タスク表」を作成
夫とは第2子ができたことを機に、相談してオリジナルの「家事育児100タスク表」を作りました。子育てに協力的な夫でしたが、お互いが「いま、何をしてほしいか」はわかりづらいものです。
家事分担リストには朝、夜、不定期でやるべきことが書いてあり、どちらかがやってサポートします。「何をして欲しい」と口で説明しなくても、わかってもらえるため、子育て中の女性にはおすすめです。
何より、頭のなかでいろいろ考えるより、表にして貼りだして、「これを2人で協力してやればいいんだ」と思えるだけで、気持ちの負担は減るはずです。同居している父母が保育園の迎えをしてくれていますから、夫をはじめ、家族には感謝の気持ちでいっぱいです。

東濃信用金庫の「カンガルーポケットの会」も支えに
 東濃信用金庫で、子育て中の女性社員をサポートする制度が「カンガルーポケットの会」です。これは産休、育休を含め、子育て中に孤独にならないよう女性社員をサポートするもの。私たちの仕事は、業務上での変更点も多く、長期間のお休みを取ると、復職後に戸惑います。会に参加すれば、業務のルール変更を回覧で見せてくれるなど、情報共有をしてくれるので、連帯感を感じられます。
会は堅苦しいものではなく、参加しやすいですし、私も子どもを連れて気軽に参加していました。自分自身が利用するようになり、東濃信用金庫にある手厚い制度のありがたさだけでなく、これまでの先輩社員が、取得しやすい風土を作ってくださったことを実感しています。