岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

子どもたちにも
言い聞かせていますが、
損得関係なく
人に手を差し伸べられる
そんな人でありたいです


十六銀行 各務原支店 支店長代理
佐合 友麻(さごう ゆま)さん(各務原市)

【2022年8月15日更新】

インターハイ、インカレ、国体に出場するなど、学生時代はバドミントン選手として活躍していた佐合友麻さん。十六銀行に入行後は、FA(ファイナンシャルアドバイザー)の資格を取得し、顧客の資産形成に向けた提案など、営業職に従事してきました。現在は各務原支店の支店長代理を務めており、後進の指導にも当たっています。

自転車での外回り
 バドミントンを始めたのは9歳でした。国体で5位入賞を果たしたこともありますが、靱帯を切る怪我などから、大学4年で引退しました。卒業後は地元である岐阜の企業に就職しようと考えていて、十六銀行には東京採用の形で入行しました。
 内部事務を2年ほど務めたのち、窓口業務を経て営業職となり、FAの資格を取得しました。資格取得に向けたセミナーなど、教育制度がそろった現在とは違い、当時は行内でのFAの職務もまだしっかりと確立されておらず、独学の部分が多かったです。
 行内で黙々と事務をしているよりも、お客様とお話しするほうが好きでしたので、営業の仕事は楽しかったです。お客様を訪問する際には、自転車で回っていました。真夏の暑い日も、真冬で雪の日も、雨が降っている日も、自転車での外回りでした。学生時代に朝から晩まで、バドミントンの厳しい練習に耐えてきましたので、そのときの辛さを思えば、それほど苦にはならなかったです。
 お客様が本当に温かくて、ご自宅を訪れると「とにかく上がりなさい」と声をかけてくださいます。私もまだ20代半ばで、ベテラン風でなかったこともあり、まるで娘や孫かのように接していただきました。今振り返っても感謝しかありません。そんな皆様に育てていただいたと思っています。

まず信頼されること
 現在は支店長代理という職務に就いていますが、支店内にいることは少なく、基本的にはお客様のお宅を訪問させていただいています。多いときには1日5件のアポイントメントが入ります。そのなかには、部下を自分のお客様に同行させたり、付き添ってフォローしたりする、教育を兼ねての営業訪問もあります。
 銀行ですから、お金の話が中心になるのですが、お客様が将来的にどうしていきたいのかというライフプランはもちろんのこと、それこそ夢のお話など、いろいろと伺うことになります。信頼していただかないと、そういった立ち入ったお話はできません。親身になって、何度も面会を繰り返して、時間をかけて聞き取りをさせていただきます。そのうえで「こんなプランはいかがでしょう」と、ご提案に至ります。ただ、それがゴールではなく、ご提案させていただいてからが本当のスタートです。長いお付き合いをさせていただくつもりで、とにかく信頼を得ることに努めてきました。
 お客様によってご要望もそれぞれですし、家族構成なども含めて、まったく同じということはありません。きめ細かな対応が必要で大変ですが、ご提供した情報でお客様が得をされて、感謝されたときはうれしいですし、やりがいにもなっています。

子育てと資格の勉強
 家族は夫と中学1年生の娘、小学校4年生の娘です。夫が東京へ単身赴任中で、今は慣れましたが、全ての家事をひとりですることになった当初は大変でした。
 現在、バドミントンはしていません。下の娘がバドミントンをやり始めたとき、子どもたちを指導するお手伝いをしたくらいです。私は気づいていなかったのですが、バドミントンとなると人格が変わるみたいで、娘から「ママじゃない!」と言われるほど、かなり厳しい表情や態度になっていたみたいです。それでもスポーツは好きで、休みの日にはヨガに行ったり、会社の方やお客様とゴルフに行ったりしています。
 子どもを産む前にキャリアアップを目指される方と、私みたいに結婚、出産後にという方がいますが、やはり子育てをしながらの勉強は大変でした。FAの資格試験の勉強は、子どもがまだ小さいときでしたので、朝3時に起きて、子どもが起きてくるまでの時間を試験勉強に当てていました。

指導する立場として
 銀行も変わりつつあり、営業に出る女性も増えてきました。私のチームとして、支店の6人の女性を指導していますが、性格やキャリアなど個々に異なるため、指導の仕方も一様ではいけなく、その分難しさを感じています。
 お客様からすればFAと名乗る以上、プロとして見られますので、そのなかでレベルの違いがあるなんてお客様はご存じありません。チームのメンバーのだれに相談しても、同じようにしっかりと対応できるように育てていくことを心がけています。
 私自身も、お客様にいかにわかりやすくお伝えするか、そのためにはどういうツールを使えば良いのかなどを、常に考えながら勉強や指導に努めています。
 結婚・出産を経ても生き生きと働ける環境など、弊行の福利厚生は非常に充実しています。熱い思いを抱きながら働く女性がたくさんいます。近年、金融機関への就職が嫌煙されがちですが、ぜひ夢を持った若い人たちに来てほしいと思います。