岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

仕事もオフも
本気で、こころゆくまで。
組織のロールモデルとして
走りつづけています


岐阜信用金庫 日野支店 支店長代理
佐藤 千春(さとう ちはる)さん(岐阜市)

【2022年8月15日更新】

岐阜信用金庫で支店長代理を勤める佐藤千春さん。2020年に金融商品の販売売り上げトップで表彰されるなど華々しい活躍をされている一方、女性ならではのご苦労もあったようです。困難を乗り越えて、今を全力で楽しんでいらっしゃる佐藤さん。そのパワフルでしなやかな姿は、まさに新しい時代のリーダーです。

営業売上1位で表彰
現在の私の仕事は「支店長代理」という初級管理者です。支店長代理になるための試験に合格し、この役職に就きました。試験は業務に関する知識、論文、経済用語を問われ、100人弱受ける中で15人程度しか受からない狭き門なのですが、これまでの業務経験を生かすことができたらと思いチャレンジしてみました。支店長代理の先の役職としては、副長、次長、支店長があります。管理職は男性が多いですが、岐阜信用金庫は女性管理職の登用に積極的であり、既に女性の支店長も何人か活躍されています。私の場合、子どもが現在高校3年生で、来年は大学生になるため少し手が離れることもあり、もっと上を目指していってもいいかと考えています。
また、2020年の上期に、岐阜信用金庫の中で金融商品の販売金額がトップになり、表彰されました。数百名の営業職の1番になれたのは、とても嬉しかったです。今までも入賞したことはあったのですが、やはり1番というのは特別です。自分だけの力では取れない部分もあったため、支えてくださった皆さんに感謝しています。

新しい女性営業職に
私が入行したのは平成6年。近島支店からのスタートでした。その頃は女性が営業に出ることはなく、商品の販売もしませんでした。行っていたのは内部の事務仕事です。
変化があったのは、平成24年。会社を挙げて女性の営業職をつくろうという動きがあり、4人の女性に白羽の矢が経ちました。私もその1人だったのです。雨でも雪でもカッパを着て、スクーターで営業に回りました。持ち歩く鞄がものすごく重たくて、初めの頃は左の手にまめができました。取引先で「今まで男性の方だったのに」「うちは女性しか来てもらえないの?」とストレートに仰るお客様もいらして、女性という理由で辛い思いをすることもありました。
それでも続けてこられたのは、この仕事にやりがいを感じていたからです。内部の事務仕事をやっていたときは、お客様と話す機会はほとんどありませんでした。一方、営業は自分で考えて動いて、信頼を獲得していく仕事。融資・住宅ローン・預金・金融商品など全ての商品を担当するため、覚えることが多くて大変でしたが、顧客の信頼を自分の手で獲得していく楽しさも感じていました。お客様と話すことが好きだったということもあります。
令和3年4月、内部リーダーの役職が新設され4人が選出されました。その1人となった私は、現在内部事務の管理・検証・窓口営業を行っています。今後は「外に出たことがない私は管理職にはなれない」ではなく、事務職の経験や知識を生かして管理職を目指す女性が増えていってほしいと考えるようになりました。

女性が働きやすい社会を
社会が変わり、会社も変わり、だんだんと女性が働きやすくなってきたと感じています。弊社では対象の女性のほとんどが育児休業を取っているほど育児休業の取得が進んでいます。1年半の休みが取れ、子どもが3歳になるまでは時短勤務することができます。さらに、復帰後の配属についてもある程度の希望を出すことができ、自宅から近いところを希望すれば、保育園のお迎えも安心です。復帰して時短勤務で働いている間に次の子ができるということも多く、制度が整っているおかげで子供が産みやすいことはいいことだと思っています。私自身は、育児休業を半年いただきましたが、復帰後はフルタイムで働きました。その頃を振り返ると、今は会社も変わってきたと感じます。
仕事と家事の両立は、大変なこともあります。私が一番大変だと感じることは食事の用意です。ですが、それを乗り越えて男性と同じように仕事ができていることを誇りにも思っています。頑張れば頑張った分だけ、給料にも反映されますし、キャリアを積めば積むほどやりがいがあると感じています。娘は、働いている私の姿を見て「バリバリ働きたい」と言っており、頼もしいです。

自分にご褒美を
最近は週に2〜3回、スポーツジムに通っています。仕事も定時に終わることが多く、子供も手が離れてきたため、通えるようになってきました。高校時代からの友人と一緒に通っているのですが、とても楽しいです。ジムに通い始める前は、半年ほどPC教室に通っていました。入行当時はPCのない時代でしたので、仕事でエクセルが必要となり、自分磨きのためにも毎週2時間ずつ通っていました。自分で稼いだお金を自分のために使えるということは、楽しみの一つですし、やりがいにもつながります。このリフレッシュのおかげで、仕事も家事も頑張ろうと思えます。
岐阜信用金庫には、フリーホリデイと言って、1年に1回連続5日間の休みを取ることができる制度があり、土日を足したら1週間の休みになります。それを活用して、北海道に行ったり、沖縄にも行ったりと、旅行を楽しんでおります。来年はどこか、海外に行けたらと思っています。
人生は長いため、女性の皆さんにはキャリアを積んでどんどん活躍して、自分の時間も楽しんで欲しいと思います。私が少しでも女性職員の背中を押せるような存在になれるのなら、嬉しく思います。