岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

いつも前向きに考えて
あとで振り返ったとき
後悔しないように
全力で今を過ごしたい!


三井住友海上火災保険株式会社 岐阜支店 岐阜第一支社 主任
紫藤 成美(しとう なるみ)さん(岐阜市)

【2022年8月15日更新】

育児休業期間の延長や職場復帰の環境整備など、働き方改革を積極的に推進している、三井住友海上火災保険株式会社。育児休業から復帰した紫藤成美さんは時短勤務をしつつ、社内ではDX(デジタルトランスフォーメーション)推進のリーダーを務め、ドライブレコーダー型自動車保険の販売や代理店営業支援システム『MS1 Brain』の活用促進などに取り組んでいます。

出産後も働ける仕事を
 就職活動では、結婚し出産しても続けられる仕事、が志望動機の一番にありました。女性として働きやすい職場環境を求めて、さまざまな企業の見学会やセミナーに参加していくなか、お話を伺った先輩社員の方々、会社の雰囲気など、私自身の感性にもっとも触れたのが、三井住友海上火災保険株式会社でした。
 入社後は多治見の東濃支社に配属され、業務は営業でした。その後、結婚、出産、約1年の育児休暇を経て昨年、復帰しました。現在は岐阜支店岐阜第一支社で、午後3時30分までの時短勤務で、営業を担当しています。
 営業は最もやりたいと思っていた仕事です。人と話すことが好きでしたし、仕事を通して関わった方、特に代理店さんとは、私が担当している限り、ある程度長い期間にわたって一緒に仕事を進めていけます。そのなかで互いに成長していくのが見える、それが営業の面白さであり、魅力だと思います。

急速な変化のなかで
 新型コロナウイルス感染症の影響もあって、復帰前とは働き方や営業のスタイルが大きく変わってきました。社内の打ち合わせや会議なども在宅・リモートワークが増え、代理店さんとのやりとりも電話やWeb上での非対面が大半です。
 弊社におけるDXの取り組みも急速で、育児休業期間中にAIを活用した代理店経営支援システム『MS1 Brain』が新設されていたり、ドライブレコーダー型自動車保険にも『Ai's(アイズ)』というAIを活用した新機能が追加されるなど、復帰直後は戸惑いしかありませんでした。最初はまったく付いていけず、取り残されないように必死で自己学習しました。
 せっかく支社のDX推進リーダーに任命いただいたので、会社の成長のため、私自身の成長のために必要なことであると、前向きに取り組んでいかなくてはいけないと思っています。
 会社が進めるDX施策はさまざまあるため、優先順位を見極め、支社メンバーが取り組みやすいよう推進方法を常に考えています。さらには、担当する代理店さんとの間でどのように進めていけばよいかを考えたり、キャンペーンを企画したりと、なかなか思うようにいかないことも多く大変ですが、リーダーとして率先して取り組んでいます。また、代理店さんに向けた研修、勉強会などの指導も担っています。現状はコロナ禍で対面が難しく、Webを使っての説明が中心ですが、代理店さんのなかには、私の両親よりも世代が上で、DXなどのデジタル関連に馴染みが少なく、どうしても苦手という方もいます。個別にお伺いさせていただき、一緒に操作しながら、少しずつでも取り入れてもらえるように促しています。

休日は子ども中心に
 出産時は夫と子どもとの3人で生活していました。仕事へ復帰するにあたり、子どももまだ手がかかるので、育児と仕事を両立できるか、正直不安がありました。そこで職場にも近い夫の実家で暮らすことにしました。義理の両親の力を借りながら、育児に仕事にと励んでいます。
 時短勤務をしていますが、帰宅してからも至急の要件が入る場合もあります。子どもの前で電話をしたりパソコンを触ったりすると、自分の方を向いていないとわかりますので「ママ、仕事しないでよ」と言ってきます。オンとオフの切り替えができていないと、気づかされます。ですから、家ではできる限り仕事をしないよう意識していますし、休みの日は子どもと目一杯遊ぶよう心がけています。また、それが私の息抜きにもなっています。
 小さい頃からピアノをやっていたため家にピアノがありますので、子どもにもやらせたいです。私自身、ピアノ以外にもいろいろな習い事をさせてもらったり、いろいろな所に連れて行ってもらったりしていました。夫も同様でしたので、ぜひ子どもにもいろいろなことに挑戦してもらいたいですし、やりたいと言ったことはやらせてあげたいです。子どもの思いを大切にしたいと思っています。
 
社内制度を活用して
 もう少し子どもが成長し落ち着くまでは時短勤務を活用しつつ、プライベートに重きを置きながら子育てと仕事を両立させていく流れになるでしょう。
 そのうえで子どもが落ち着いてきて、仕事に比重が置けるようになったら、自分のステップアップも考えていきたいです。入社以来、ずっと営業の部署にいましたが、弊社には違う部署にチャレンジする制度や資格取得に向けた自己学習ツールなども豊富にありますので、将来を見据えつつ、キャリアアップも目指したいと思います。