岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

企業の知名度アップやファンづくり
プロモーションをお手伝い
いつまでも、いきいきとワクワクしながら
求められる仕事を続けていきたい


株式会社KOHOプラスワン
東 多恵子(ひがし たえこ)さん(大垣市)

【2022年8月15日更新】

企業のファンを増やす情報発信をサポートする株式会社KOHOプラスワン。その業務は多岐にわたり、企業の魅力を発信するための企画や動画・Webサイト、チラシ等の制作と、人材の採用と定着のサポートなどをおこなっています。代表の東 多恵子さんは子育てや親の介護を手伝いながら仕事を続けてきました。そして幾つになってもイキイキと楽しく、求められる仕事をしていくという夢を持っています。

映像制作と就労マッチングの経験をいかして企業をサポート

 大垣市で生まれ育ちました。
 地元に戻り「株式会社KOHOプラスワン」を創業したのは2016年です。
 表舞台に立つよりも裏方の仕事が楽しく、ものづくりに携わりたいという思いがあったため、短大を卒業後、名古屋の映像制作会社に入社しました。その会社ではプロデューサーとして大手自動車会社や中小企業、自治体などの映像やWEBコンテンツの制作を行い、制作手法だけでなくお客様との関わり方も学べたと感じています。

 在職中に結婚・出産をしたのですが、当時の制作会社は出産後に復職する女性が少なく、勤めていた会社でも、産休・育休を取得したのは私がはじめてでした。
 子育てと仕事を両立していきたいと思っていましたが、往復3時間の通勤は徐々に子どもや家族にかける負担が大きくなってしまいました。大好きな仕事でしたが、仕事と家庭を両立していくために転職を決意しました。

 そうして次の仕事に選んだのが岐阜県の就労支援事業でした。
 ものづくりの映像制作と人材マッチングの就労支援はまったく異なる仕事のように見えます。しかし映像制作はクライアントの要望やイメージを形にする仕事、就労支援は求職者や企業の魅力や強みを引き出して見える形にする仕事、そんな面が似ているのではないかと感じました。
 実際に、就労支援事業では制作経験や管理職経験が役に立ちました。さらに理論的な知識を得て、より深い関わり方ができるようキャリアコンサルタントの資格も取得しました。
 この仕事を通して、人材の採用や定着に悩む中小企業の方々と多くお会いしていく中で、私が持っている映像制作のノウハウとキャリアコンサルタントとしての知識を組み合わせることで役に立てることがあるのではないかと考えてKOHOプラスワンを立ち上げました。
 社名には「広報支援」と「後方支援」の二つの意味を込めています。
 企業の魅力や強みを引き出し、それを効果的に発信してファンをつくっていくこと。そしてそんな会社でイキイキと働く人を増やしていくこと。スタッフが楽しく働く企業の魅力はさらに大きくなります。私はそんな企業のパートナーとして成長をサポートしていきたいと思っています。

お客様の思いを見いだし形にする仕事

 お客様から「さすがはプロですね!」「東さんと一緒に仕事をすると楽しいです」「そんな視点や切り口は考えてもみませんでした」などの言葉をいただくとうれしくなります。
 私の仕事は、自分が何を表現したいかではありません。お客様の思いをどのように形にするか、どう表現すれば魅力を伝えられるかが重要です。なにより、お客様ご自身が気付いていない魅力を引き出し、言語化、ビジュアル化という目に見える形にすることが大切だと思っています。
 単に広報ツールを制作するだけでなく、ときには人材採用後の仕組みや体制についてアドバイスをすることもあります。
 その結果、よい採用ができたなど目に見える形で成果が出たときは本当にうれしく感じます。私がお手伝いさせていただいたことで、人間関係がスムーズになったと言われることもあり、この仕事にやりがいを感じています。
 基本的にひとりで仕事をしており、内容に応じて外部スタッフとチームを作って仕事にあたっています。
 会社勤めのときとは違う大変さがありますが、充実した日々を送れています。

仕事と家庭を両立するためにリフレッシュする時間を

 現在は夫と義母、高校生の息子(注:取材当時)との4人暮らしです。
 夫は私を泳いでいないと死んでしまう回遊魚に例え、何かしら仕事をしていないと駄目な人間だと理解して応援をしてくれています。夜に仕事をすることも多いので、仕事をしていない日には「今日はやらなくていいの」と心配するほどです。
 息子は1歳2か月から保育園に預けていました。仕事のために家を空ける時間も長かったので、寂しい思いをしたこともあると思います。だからこそ、帰宅後や週末にはしっかりとコミュニケーションを取るよう心掛けてきました。
 息子が小・中学生の頃は少年団や部活動の送迎に加え、役員もやっていたためスケジュール管理などで大忙しでしたが、今振り返ると濃密で幸せな時間だったと感じています。
 そんな母を見てきたので息子にとっては「働くお母さん」が当たり前だったのではないでしょうか。
 仕事と子育て、介護をされている方は、きっと毎日時間に追われて大変だと思います。
 私は、少し疲れているな、と感じる時はショッピングに出掛けるなど、自分だけの時間を作るようにしていました。ときには肩の力を抜いてリフレッシュする時間を作ることが大切だと思います。
 子育ての手が離れてきた今の方が仕事にかまけて自分のことを後回しにしがちかもしれません。もう少し、自分を労ってあげる時間を作りたいと思っています。

幾つになってもイキイキと働くカッコイイ女性に

 夫の趣味はワイン、と言ってよいほど好きなため、週末は夫婦でワインを飲む日が多いです。彼のうんちくに耳を傾けているのも穏やかでいい時間だな、平和だなと思います。今は海外への旅行は難しいため、もう少し落ち着いたら日本のワイナリーに出かけてみたいです。
 そして、息子が20歳になったら、一緒にグラスを傾けたいですし、一緒に飲みに出かけられればと思っています。
 こうして人生でやりたいことのTODOリストをひとつずつ埋めていきたいです。
 動画制作やソフトは次々とアップデートされていき、一から覚えなくてはならないケースもあります。それを面倒くさがらず、またあたらしいものを毛嫌いすることなく使いこなせるようにしています。
 これは仕事に限らず、あらゆるものに対して好奇心と向上心を持って向き合いたいと思っています。そうして「自分自身にOKを出せる」人生を送ることが目標です。
 幾つになってもイキイキと働き、求められる仕事をしていきたい。「ポジティブでカッコイイね」と言われる女性になり、将来ファミリーが増えたときには、家族旅行のスポンサーになれるくらいでありたいという夢を抱いています。