岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

手に入らないものはない!
すべて肯定的に捉えた瞬間から
絶対手に入る、と思っています。
ずっと言い続けてきましたし
座右の銘としています。


アース・クリエイト有限会社 企画制作室マネージャー
足立 真紀(あだち まき)さん(岐阜市)

【2023年6月22日更新】

道路や駐車場などの路面標示施工を手がける、アース・クリエイト有限会社。仕事と家庭の両立支援に取り組み、女性の活躍推進にも積極的です。2020年には育児中の女性を中心とした部署、企画制作室を設けました。足立真紀さんは同室マネージャーとして、男女を問わず育児をしながらでも働きやすい職場づくりに努めています。

入社のきっかけ
一度育児などで家庭に入られた方が社会復帰される際に、子どもを預けての勤務となると躊躇される場合が少なくありません。弊社では女性人材の活用に力を入れており、子育て中のママが働ける日数、働ける時間、週1回・1時間からでも柔軟に働くことが可能、というスタンスで企画制作室を立ち上げました。
私は以前、パート勤務でしたが、離婚を機に、子どもが3人いたこともあって正社員を目指しました。
小さい子どもたちを育てながらの正社員登用というのは条件が厳しく、何社か受けたものの、なかなか決まりません。そんな中、育児支援などに力を入れているアース・クリエイトだけは二つ返事でいいよ、と言ってくれました。
 2017年に社内結婚をして、翌年第4子となる次男が生まれ、育児休暇からの復帰後、企画制作室の発足に合わせて、マネージャーを務めることになりました。在籍する7人全員が女性で、大半が現在子育て中のママたちです。

仲間への気配りを
 企画制作室の立ち上げは、子育て中の女性の採用に加えて、男性の育児参加などを促す意味合いもありました。建設業は男性社会で、すべて男性が自分でやるのが普通でした。朝から現場に出て、帰社後に事務関連の仕事もします。その事務仕事を私たちが日中に行えば、男性も早く帰宅できて、休みもちゃんと取れるようになります。社内の業務分担の見直しを行うことで、男女がともに働きやすい職場環境の構築も目指しています。
 仕事においては、仲間の心をちゃんと見られるよう、心がけてきました。リーダー的な立場として、みんなから頼りにされるような存在でありたいと思っています。ただ、決して威張ってはいけないですし、かといって頼りないと思われてもいけないですから、そのさじ加減が難しくて、自分が謙虚でいることを忘れないようにしています。
 良い意味で、何でも言い合える部署です。私も今、子育て中なので部下と立場は同じ。それぞれの考えや事情などを理解しつつも、会社は生産性も必要ですから、企画制作室のみんなで力を合わせ、会社のためになるよう努力していこうという思いをなくさないよう取り組んでいます。

心に余裕を持つように
 大学3年生の長男、大学1年生の長女、中学3年生の次女、3歳の次男の、子どもが4人です。シングルのときは、子どもたちが淋しい思いをしないように、世間と生活水準が違うと思われないようにと、とにかく必死でした。
 今は仕事と家庭を両立させていくためにも頑張りすぎず、肩の力を抜いて心に余裕を持つよう、自分に言い聞かせています。社内結婚ですから私の仕事の様子もわかるため、私が忙しいときなどは、夫が先に退社して子どもを迎えにいってくれます。また、上の子どもたちが大きくなってきたので、有無を言わさず家事分担をしています。
 これといった趣味はないですが、落ち着いて映画を観るのが好きですね。今は昔の映画やドラマがスマホで観られますし、ときには娘と映画館に足を運ぶこともあります。最近は娘たちとの買い物や女子会を楽しんでいます。
 年に1回の家族旅行のほか、クリスマスとかハロウィンとかお正月とかのイベント事を簡単ですが私が主催するなど、子どもたちとの思い出づくりは大切にしています。

資格の取得で自信も
 部署を立ち上げたときは、あまり明確なビジョンがなくて、ちょっとふわふわしたところがありました。それがスタッフの頑張りもあって、たとえば通学路の危険箇所の調査などが、事業として確立してきたことがうれしいですね。
 また、私は保育士の資格を持っていますので、それを生かして、託児事業なども今後見据えていくのもいいかなと思っています。
 個人的には、さまざまな国家資格の取得に挑戦していきたいと考えています。ピアノも弾けないし、その手の大学にも行っていないので、かつては保育士になるのは無理だとあきらめていました。それが独学での取得に至り、自分に価値が生まれたと自信が持てました。ですから、仕事に役立つ資格を含めて、ぜひいろいろとチャレンジしたいと思っています。