岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業に認定されている、アース・クリエイト有限会社において、女性の育児休業取得者第１号の木村久恵さん。その経験から同社の女性活躍推進に携わってきました。現在は広報部マネージャーとして、インスタグラムなどのSNSを活用して、会社の知名度アップにも貢献しています。
会社では明るく元気に
現職に就いたのは、元々私の友人が事務員として働いており、私が職を探しているときに声をかけてもらったのがきっかけです。前職はまったくの異業種でしたので、建設業の仕事は無事に務まるのかと、不安ばかりでしたが、新しい業界にも挑戦してみようと、2010年に入社しました。
入社当時、女性の正社員は私ひとりだけで、建設業は男性社会で怖いとか、暗いといったイメージを持っていましたが、働いてみると、皆さん優しい方ばかりでした。
社員の皆さんが元気になれるよう、会社では常に明るく、と心がけてきました。現場の方とは直接会うことが少ないのですが、会わないから話さないのではなく、電話をしたときにひと言添えたり、お会いしたときには必ず声をかけたりしています。
SNSの力を使って
仕事は事務全般に加えて、広報活動のマネージャーもしています。現場が忙しいときは作業の補助的業務も行いますし、現場での調査も行っています。現場に出るのも楽しく、自分が調査した現場に新しくラインが引かれてきれいになると、うれしいですね。何でも挑戦させていただける環境にあることに感謝しかありません。
広報部マネージャーとして、ここ数年はSNSに力を入れています。インスタグラムを見ました、と仕事の問い合わせが入ったり、取材や講演会の依頼をいただいたり、同業者さんとの交流ができたりと、弊社の知名度がどんどん高くなっていくことに、とてもやりがいを感じます。
インスタグラムは、毎日投稿するようにしています。現場の様子や施工実績のほか、「イクメン企業アワード」グランプリなどの受賞関連の情報、社員が家族と過ごす様子などを、カテゴリーに分けて掲載する工夫を凝らしています。弊社がどんなことをやっているのか、目標や目的を明確にすると同時に、なるべく堅苦しいものではなく、会社のカラーや雰囲気を伝えられるようなSNSづくりを心がけています。そのうえで、仕事の受注にも繋がればと思っています。
出産後は時短勤務を
家族は夫、７歳の長男、４歳の長女、私の４人です。長男を出産して、育児休暇からの復帰後は、ずっと時短勤務をさせていただいています。
共働きですので、迎えが遅くなったときや夫の仕事の関係で休みが一緒にならなかったときなど、子どもたちはさみしい思いをしたと思います。だからこそ、家族との時間を大切にしたく、旅行に行ったり、美味しいものを食べに行ったりと、リフレッシュする時間をとって、家族でたくさんの思い出づくりをしています。
会社とともに成長
私は、女性社員の中では、一番長く勤務しています。当初の想像とは違って、女性でも活躍できる職場だな、と今は感じています。会社に役立つ人材になりたいと思ってきましたし、仕事に生かせる資格の取得にも挑戦していくつもりです。
さまざまな形で、弊社の良いところをもっと周知していきたいですし、弊社が先頭を切っていけるような建設業界のリーダー企業になれればと思っています。
家庭を大事に、という弊社の社風に助けられたことも少なくありません。上の子が小学校に入学した際、学校生活になかなか慣れなくて、そちらに時間を取られてしまい、あまりうまく勤務できない時期もあったのですが、「まずは家庭を大事にしようよ」と社長から言葉をかけていただき、乗り切りました。
弊社では、勉強会や会話などを通して、人間味を学ぶ機会がたくさんあります。それが私生活にも生きていて、会社といっしょに成長してこられたこと、とてもありがたく、感謝しております。
