岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

在宅勤務制度で
憧れの暮らしを実現
効率的な働き方を
社内にも伝播する



株式会社リーピー フロントエンドエンジニア
森 麗奈(もり れいな)さん(揖斐川町)

【2025年10月 7日更新】

株式会社リーピーのWebサイト制作事業のフロントエンドエンジニアとして従事している森麗奈さん。主に、中小企業や自治体のWebサイトや多言語サイトの構築を担当しており、専門スキルを活かし活躍しています。在宅勤務制度により、田舎暮らしを実現。休憩時間や退勤後は家の補修や草刈りに熱中するなどして、時間を有意義に活用しています。

現職に出会うまで
新卒の就職活動のときはきちんとした軸が無く、文系だったのでなんとなく一般職より総合職、できれば商社が良いな、くらいの気持ちでした。そして、花の卸売会社に就職。製造業が盛んな東海エリアでは機械などのハード分野の商社が多いなか、花という柔らかいイメージの分野に就職できたので、女性でも活躍しやすい方かなと思っていたのですが、現場が市場ということもあり実態はかなり男社会でした。大学ではマーケティングを勉強したので、時代の変化に合わせやり方を変えていくのは当たり前だと思っていたのですが、花バブルの頃から大きな変革は無く、各所から聞こえる「あの頃は良かった」の声......。内部から変えようにも、まだ新卒だったのでそれほどの力は及ばず、1年で退職しました。転職するにあたって軸をしっかりしようと思い、まずは場所にとらわれずにできる仕事が良いと考えました。そしてウェブデザイナーという仕事があるのを知り、職業訓練校に通ってウェブデザインの勉強を始めました。

ビジョンに共感して
次に都会ではなく地方で仕事をしたいと考えていたところ、リーピーの存在を知り、風通しの良さそうな会社であることと、「地方をおもしろくする」というビジョンに共感して入りたい!と思いました。特に前職で地方をまわったときに、良いものを作っているのにうまくウェブを活用できておらずもったいないと感じることが多々あったので、リーピーの事業やビジョンに通ずるものを感じたのも動機のひとつです。フロントエンドエンジニアとしては実務経験がなかったこともあり、最初はアルバイトから始め、周りのサポートもあって1年ほどで正社員になれました。

現在の仕事内容
ウェブサイトの構築です。デザイナーさんがデザインしたものを実際にサイトとして動くようにしていきます。サイトの規模は中小企業のコーポレートサイトや自治体のポータルサイトなど様々です。多言語に対応したサイトもあります。ただ指示どおりに構築するのではなく、お客様からの依頼の真意やユーザー目線で使いやすいかを確認しながら、より良い仕様を提案するよう心掛けています。サイトそれぞれに、お客様の実現したいご要望があります。それを実現するための仕様にはメリット・デメリットがあるので、それらをきちんと提示した上で提案します。
 例えばお問い合わせフォームへの導線やフォームの項目など、お客様が良いと思っているものとユーザー目線での問い合わせのしやすさが違ったりすることもあります。お客様はフォーム項目をとにかく増やしあれこれ聞きたいけど、ユーザーはあまりに項目が多すぎて離脱してしまっている場合も考えられます。そういう場合の落としどころをひとつひとつ丁寧に考えます。お客様で更新できる機能をもたせる場合は、なるべくシンプルな仕様になるようにします。同じようなことを別の場所で更新しなければならず"二度手間になる"ということは避けるようにしています。
昨今AIが発達して簡単にコードを書けたりしますが、お客様それぞれの課題に寄り添った仕様を提案する部分は人と人でないと難しいと思うので、そこに注力するようにしています。
他に力を入れているのは、社内のカイゼン活動で、社内に積極的に提案をしています。例えば、制作で必要なtemp(サイトのベースとなるコード)をカイゼンし、在籍するフロントエンドエンジニア全体の構築時間短縮に貢献しています。また、ありがたいことにリーピーはどんな立場であれカイゼンを出せるので、職種をまたいでも気になったことは発言するようにしています。フロントエンドエンジニアならではのカイゼンの視点で、なるべく多くのメンバーの作業時間短縮に向けて動いています。

バランスのとれた生活
普段は在宅勤務で働いています。社会人になってから徐々に田舎暮らしに憧れるようになり、会社も多様な働き方を認める動きがあり今の暮らしが実現しました。フレックスタイム制で、夏の時期は、朝は草刈りしたり、お休みを利用して自宅の古民家を改装したりと、仕事ばかりにならずバランスの取れた生活を送れていると思います。
そもそも仕事は少しでも生活を豊かにするために行うものであると思っています。もちろん金銭面もありますが、役割を全うしたり社会的な責任を果たしたりすることでの安心感といった精神的な部分の報酬でもあります。
あまりに生活が仕事に傾きすぎていると、体調を崩したり、家族との関係に亀裂が入ったりするなど、生活を豊かにする本来の目的から逸れて本末転倒だと思います。もっと多くの方がバランスのとれた暮らしができる社会になるために、実現できる機会や組織が増えると嬉しいなと思います。
カイゼンを挙げるうえでも気を付けていることですが、一歩外から俯瞰的に物事をみて、「そもそも働くってなんだろう」というところから考えてみるといいかもしれません。