垂井町にてベビーマッサージセラピストの講師をしている、三井智子さん。親子にとってより良い触れ合いができるベビーマッサージの魅力を広めるため、子育て支援センターを中心に教室を10年以上行っています。子育てに奮闘するママたちが交流できる場所を作りたいと、自宅で米粉パンとおやつの教室も開講しています。
結婚を機に垂井町へ
結婚をきっかけに住んでいた和歌山県から、夫の地元である岐阜県に移住しました。ほとんど知り合いのいない状態で垂井町での新生活がスタートしたのですが、たまたま参加した英会話教室をきっかけに少しずつ友人が増えていきました。新生活に慣れてきた頃、長男を出産。見知らぬ土地で初めての育児に、気持ちが落ち込んだり孤独を感じたりすることもありましたが、なんとか乗り越えられたのは、友人たちがいてくれたおかげです。
育児の悩みや不安を気軽に話せる環境を求めて、子育て中のママが集まるブログコミュニティにも参加。そこで出会ったママ友が主催しているベビーマッサージ教室に行ったことがきっかけで、ベビーマッサージの魅力に気づき、講師を目指すようになりました。
親子の絆を深める
ベビーマッサージとは、親子の絆を深めるコミュニケーション方法の1つです。赤ちゃんの顔を見て声をかけながら、手足・おなか・背中とやさしくさするようにマッサージしていきます。触れ合うことで赤ちゃんの心身の発達を促すほか、お互いに愛情が深まり、気分をリラックスさせる効果も期待できます。
私自身も教室に参加してとても幸せな気持ちになりましたし、同じように赤ちゃんを子育て中のママたちと話せて、リフレッシュできました。
民間の講師資格を取得
自分でも教室を開くため、ベビーマッサージに関する書籍などでいろいろと勉強し、民間のインストラクター資格を取得しました。当時、子どもと毎日のように通っていた子育て支援センターの先生にお願いし、センターのイベントの1つとしてベビーマッサージ教室を開講したのが活動のはじまりです。今ではパートの仕事をしながら、毎月1〜2回ほど教室を開いています。
教室には、毎回10組ほどの親子が参加してくれます。ベビーマッサージの講義をした後には、支援センターの先生も含めた自由な交流会を開催。生徒さん同士はもちろん、私自身も会話を楽しんでいます。教室をしていてやりがいを感じるのは、生徒さんたちが楽しそうにしている姿を見たときです。「教室をきっかけにママ友ができた」と言ってくださる方もいて、活動をしていてよかったと感じています。
ベビーマッサージの魅力を多くの人に知ってもらいたいという思いからスタートした教室ですが、私のように他県から移住して孤独に過ごされているママにとっての友達を作るきっかけや外出する理由になれば良いなと思っています。
教室をママの居場所に
ママたちがリフレッシュできる場所を増やしたいと思い、2024年からは月に数回ですが、自宅で米粉パンとおやつの教室も開催しています。もともとパンやおやつを作ることは好きだったのですが、教室を開くために米粉パンの講師の資格を取得しました。
手作りのパンやおやつと聞くとすごく難しい印象をもたれるかもしれませんが、実はそんなことはありません。家でも簡単に作れる米粉パンやおやつがある、と教室を通して多くの人に知ってもらい、手作りのハードルが少しでも下がるといいなと思っています。出来上がったパンやおやつを見て、参加したママたちから「意外と難しくない」「楽しい」と言ってもらえたときは、やっていて良かったと感じました。
私もそうでしたが、何かを作ることは本当にリフレッシュできます。教室では集中して作り、たくさんおしゃべりをしてもらいたいです。私自身もおしゃべりがすごく好きなので、教室をしながら生徒さんとのやりとりを楽しんでいます。
今後は米粉パンとおやつの教室の存在を多くの人に知ってもらい、ママ同士が交流できる場所にすることを目指しています。私の活動が少しでも誰かのお役に立てたらうれしいです。


